青洲医師ネット

在学生の声

自治医科大学生から皆さんへのメッセージ

 自治医科大学は、他の大学では味わうことのできない魅力が多くあります。その魅力について、ご紹介していきたいと思います。
 各都道府県出身の学生が入学するという形式をとっていて、各都道府県の出身者で構成される「県人会」があります。和歌山県出身の学生も、他の県と同様、入学すると同時に県人会の一員となります。年に5回ほど、和歌山県人会のメンバーで集まり、歓迎会、旅行、送別会などの行事があり、みんなで楽しく過ごしています。それらを通して先輩と後輩とのつながりができ、困ったことがあれば、何でも気軽に先輩に相談することができます。
 また、夏には「夏期研修」という県内の病院や診療所での実習があります。これらの病院や診療所では和歌山県出身の卒業生の先生が勤務されていて、卒業後どのような場所で働くのかを体験することができます。私も今までに高野山病院、古座川病院、勝浦温泉病院、寒川診療所、三川診療所といった施設で実習をしました。実習を通して感じたのは、患者さんと医師との距離が近いということです。「~さん、調子どうよー」「こないだの薬、よう効いたわー」というように、和歌山弁での診察風景も見られ、地域医療の温かさを感じることができました。
 県人会以外にも、部活動に参加すれば、部活内のつながりもできます。多くの学生が何かしらの部活やサークルに所属しています。医学生は、運動もバリバリやります。夏には「東医体」という東日本の医学生が集まる大きな大会があり、それに向けて日々練習に励んでいます。
 自治医科大学のカリキュラムは、充実したものとなっています。1年生の11月から解剖実習、2年生の11月から臨床の講義が始まり、低学年のうちから医学に触れることになります。4・5年生の臨床実習では付属病院のほぼ全科をローテートします。他大学では5年から始まる大学が多く、他大学の学生よりも一歩先に進んだ実習となります。実際に、採血や点滴の確保など医師の仕事の一部を実践することができます。医学の勉強は、教科書での勉強も大切ですが、患者さんから学ぶ勉強が最も大切です。実際に、自分が出会った患者さんが、どのような症状で、何の検査を受けて、どのような診断を受け、治療はどんな治療を受けたのかを追っていくと、その疾患に対する理解がスムーズで、記憶によく残ります。ですから、患者さんには常に感謝の気持ちでいっぱいです。
 来年の春、みなさんが自治医科大学に入学されることを心よりお待ちしています。一緒にキャンパスライフを満喫しましょう。

和歌山県立医科大学生から皆さんへのメッセージ

 受験生の皆さん、こんにちは。皆さんは来春の受験に向け、日々勉強されていることと思います。受験は自分自身への挑戦です。時には、自分の限界を感じることがあるかもしれませんが、挫けずに頑張り続けてください。頑張った分だけ、自分を成長させることができると思います。
 3回生は、系統解剖実習が終わり、現在学んでいる基礎医学が、将来に直結するということを一層強く意識する時期です。ご献体された方やその家族の方のご厚意により、実際に人体を自分の目で見て、自分の手で触り、学んだ経験は何者にも代えがたいです。医師を目指す立場として、命の重さを痛感し、学ぶモチベーションがとても高くなりました。
 和歌山県立医科大学は全体的に生徒数が控えめで、同学年はもちろんのこと、先生方や先輩、後輩との距離が近く、人間関係の非常に濃い大学です。クラブ活動も盛んで、多くのクラブが西医体などの大会に向け、日々練習しています。また、病院などでのボランティアも盛んに行っています。こうした活動の中で、様々な人間関係を学んでいけると思います。
 このように、大学内においても勉強面以外で学ぶことが多いですが、アルバイトをしたり、長期の休みには国内外に旅行に行ったりする人も多くいます。私たちは、医学生ですが、その前に社会で生かされている一人ですので、学外において、広い視野を持てるように、いろいろなことを経験することは非常に大切だと思います。このようなことができるのも、学生の間だけかもしれません。
 和歌山は山や海が近くにあり、とても豊かな自然に恵まれています。夜になると、空いっぱいに星を眺めることもできます。疲れたときに、心身ともに癒してくれる風土がここにはあると思います。来春、高い志をもった皆さんとお会いできることを心から楽しみにしています。

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